大逆転?

 先の月曜日に発表された九大内の審査結果で、落選が決まっていたJICAの技術協力事業。一安心とばかりに群馬の出稼ぎを先生に無理を言って、日程変更して来週からにしてもらいました。
 弊社の社長は、他の受け入れ先を探すべく、火曜日から上京して、あちこちに話をしていました。その報告を聞いていた本日の夕方、一本の電話が。

 「何故だか知らんが、採用されました」

との知らせ。

 一瞬私はぶちきれましたね。
「何を今頃?」「大体、大学から提出できる案件は1件のみというJICAとの契約になっているという事で、こちらが先に手を上げたにも関わらず、学内審査にかけられて、挙句の果てに落ちたというのに」

ま、嬉しいっちゃ嬉しいですが、だったら、最初から通せよ。無駄な航空運賃とかどーすんだよ?採択されたら、きっちり返してもらうからな。

 理由は、わからないではありません。

 実は、審査の前日、直接、九大総長に直訴に行っておりました。さらに、カウンターパートである、先方の中国政府のしかるべきスジに、「熱烈歓迎のFAXを送れ」と根回しもしておりましたので、それが功を奏したのかもしれません。

 ま、神の手が出てきたのでしょう。

 しかしですよ、押せばなんとかなるのなら、最初から頑張れよ、事務方!!

 ここで一つ教訓があります。
 我々は、社会のしくみは動かないもの、という先入見があります。規定や法律には逆らってもムダだと、諦めているところがあります。
 しかし、実際社会は、規定通りには動いていないということのようです。
 きのこや、激しく反省です。

 ここでも、何度か書きました。「できるかも?とやってみよう」と。

 しかし、相手のあること、ましてや、JICAや九大などという、大きな組織、限りなく官僚組織に近い、がっちがちの組織では、「やるだけムダ」という意識が強いです。
 政治なんかもそうですね。
 しかし、まれに、極まれにですが、人事を尽くして天命を待つように、一所懸命に思いをぶつけて行動すると、山がちょっとだけ動くことがある、ということは知っていて損はないでしょう。私も勉強になりました。

 さてさて年末が近づいていますが、卒業まじかの学生のみなさんは、ラストスパートかかってますか?3年生は、1年間のスケジュールはできましたか?
 やらされている、ではなくて、やってやる!という気持ちでやると、楽しくもなるし、効率も上がるし、もしかしたら、山が動くかもしれません。
 がんばってね。