アカデミック・スキルズ

以前、論文なりレポートを書くには、基本的なスキルが必要であるが、それは大学では系統立てて教えてもらった覚えがないと書きました。その後、いろいろな人に大学でそういう授業があったか?と聞いておりますが、明確にあったと言う人には出会っておりません。
さてさて、そんな中、こういう本をめっけました。

アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門

アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門

そのものずばりのタイトルですが、さすが慶応大学ですね。しかし、慶応でさえ、こういう本が必要だということです。ちなみに、これは社会科学、つまり文系向きの研究の遂行方法についてが書いてあるのですが、基本的な考え方は、理系と文系で差があるわけではありません。
できる人が読めば、なーんだ、常識じゃん?と思える部分が多々あるかもしれません。しかし、博士号を持っているきのこやには、確かに、内容に新規性のある情報は少ないですが「こういう本を事前に読んでいればなぁ」という気分にさせられました。
興味を引かれた内容は「ノートのとり方」。ノートのとり方って、誰しも試行錯誤の上、自分なりの方法を作り上げているものだけど、こうして改めて教えられると、なるほどーと思ってしまう。
巻末に、基本的な事項、例えば、論文引用の方法とかが書かれた付録があるので、こちらも一読の価値ありです。