掛け算

どっかのエッセイに埋もれているだろうけど・・・、掛け算で思い出した。
ある先生の自論なんだけど、人の出会いは掛け算だというものだ。どういうことかというと、よく名刺交換会とかさ、人材交流なんたらとかあるじゃん?あーいうの意味ないよねーという話。
いろんな人に会うことは意味のあることだ。人脈を広げることはいいことだ。と無前提に信じられているところあるよね?で、あれの根拠は、そういう交流が足し算だという前提に立っている。足し算だから、会った人数が多ければ、1+1=2 1+1+1=3という具合に、答えはいつも1より大きい。だから、沢山回数を重ねれば、より数字は大きくなる。数字が大きくなるということは、会うことによって利益=意味があったということだ。
ところが、これが掛け算だったらどうだろう?もし僕が、半人前のおこちゃまだったとしたら?それを仮に数字で表して、半人前=0.5としよう。んで、ある、1人前=1.0の人に会ったとしよう。0.5×1.0の結果は、0.5(笑)。最初が、1だったとすると、半分に減っている。んじゃ、ちょっと大物の、2人前ぐらいの先生に会ったらどうか?0.5×2.0=1.0。やっと、元に戻った。でも、これじゃ、2人前の先生は、自分の初期値より下回っているので、きっと面白くないよね。てか、教えてもらうばかりで、相手には利得はない。
これは、子供と大人、生徒と先生の関係だね。間に金銭か、何かで補填しないと、バランスが取れない。だから、人材交流によって双方に意味が生じる人ってのは、少なくとも1人前以上、1.1以上の人間でなければ、意味がないという結論になる。
ところが、人材交流が大事だ!とか言っている人間ってのは、大抵が、1人前以下の人間が多い。なんかエライ人の名刺を持ち出して自慢するのが関の山。だからなんなんだ?っつーの。その名刺の人は、確かにエライ人かもしれない。きっと、会うと面白いんだろうね。勉強にもなると思う。会ってみたいなとも思う。だからといって、じゃ、アンタとは関係ないでしょ?じゃ、アンタその人を紹介してよ〜と頼んでも、大抵は「いや、親しくないので・・・」と腰が引ける。
じゃ何?キミにとってその人との交流ってのは、その名刺をボクに自慢できるって意味しかないわけ?アホくさ!
んでね、もっと面白いのは、例えば2人前以上の実力をつけたとするじゃない?そうすっと、求めなくても、人って寄ってくるのね。だから、わざわざ求めて交流する必要ないわけ。求めなくても、うるさいくらい人が寄ってくる。
だから結局、人材交流会ってのは、1人前以下の人間が集まってくるだけの、負け犬の慰め合い以外の何物でもないっつーこと(笑)。