最初が肝腎

見栄え編は厭てきたので、ちょっと横道に。というか王道の話に。
学会発表を見ていると、よく、目的や実験方法を文章で書いている人がいます(俺のことだ(笑))。この人(俺のことです)は、何故、文章で書いているのでしょうか?

理由はいくつかあります・・・・
例えば、
1.万が一上がってしまって、頭の中が真っ白になった時に、とりあえず文章を書いておけば、それを読むだけで、なんとか時間が過ぎるから。
2.実は、目的や背景を図にする時間がなかった。
3.図にしようとしてみたが、なんかショボい図になってしまったので、文章に差し替えた。

どれも事実です(笑)。

1.は初心者(いえいえ、今でも私はこれです)にはおすすめです。まじで真っ白になりますから。壇上に立つと。そんなとき、目の前にある文章を読んでいると、不思議と平静を取り戻したりすることも結構あります。

が、しかし、目指すべきは2.の逆。つまり、研究背景や実験目的を図で示すことです。何事も最初が肝腎。ここで、理路整然と美しくまとめられた研究背景と研究戦略を見せられると、「おみそれしました!」と、後のデータがいかにショボくても、3割増しぐらいに見えてしまいます。
ただし、怖いのは3.です。企画は良いのですが、あまりにもショボい図になってしまうと、それだけで内容が5割ぐらい減ってしまいます。
最初にガツンとやりたいところですが、どうしても、うまくまとまらない時は、大人しく箇条書き程度でお茶を濁しましょう。