NEW薬理学

 先日の学会で福岡大学薬学部の藤原先生とお話をしていた時に、「薬理学をきちんと学びたいときの、最適な教科書を教えてください」と訪ねたら、即座にこの本を教えていただきました。
 ちょっと高い本ですが、持っていてソンはないと思いますよ。特に、病院給食に進む人には。

NEW薬理学 (Nankodo’s essential wellーadvan)

NEW薬理学 (Nankodo’s essential wellーadvan)


AMAZONのコメントには
「内容的に最も標準的・正確であり、バランスが取れています。それだけでもお勧めできます。
初版からつき合っている者として、少々余計なコメントを加えます。本書は画期的な教科書で、その後の薬理学教科書の書き方を変えた本です。最初に生理活性物質の作用機序を手厚く書く、個々の薬の作用機序はその応用として理解させる、という方針はこの本の初版で初めて採用されました。それまでの薬理学の教科書は基本的に各論の羅列でしたから、この編集方針は画期的だったのです。薬理学を「シグナル伝達の細胞生物学」という一貫した視点から編集したわけです(もちろん研究者はそのようなとらえ方をしていたわけですが、教科書レベルで踏み切ったのはこの本が初めてだった、ということです)。現在、ほとんどの教科書が本書と同様のアプローチをしていますが、本書の影響がそれだけ大きかったということです。
この第5版は第4版に比べてスリムになりました。軽量化もされていますので、学生さんとしては携行に便利にもなりました。基礎研究の進歩に伴って、整理できる部分が増えたということでしょう。ページ数を増やす改訂は簡単ですが、減らす改訂は困難です。編者のご努力に敬意を表します。驚くべきことに、値段は同じです。出版社と編者の意気込みが感じられます。」

と最大限の賛辞が送られてます。