とりあえず全部配置せよ

人間、ついつい全部の材料が揃わないと、モノを作り始めることは難しいようです。てか、確かに難しい。でも、実際、実験をやっていると、データはぎりぎりで出る、なんてーことに出くわします。そのデータが出るまでは、まだ書けない。そんな気分になりませんかね?私は、なります!(笑)
でも、そんなことやってると、最後には、夏休みの宿題みたいに、徹夜で作業なんちゅーことになったりします。グラフの大きさが揃っていない、見栄えの悪いスライドになったりするわけです。見栄えにまで、時間が割けなかったせいです。というわけで、余裕を持って作業したいものですが、でも、データが手元にないじゃん?って人はどうするのでしょうか?ええ、私のことですけど、何か?(笑)
よくよく思い出してみると、学会発表をするということは、講演要旨を1ヶ月以上も前に書いているではありませんか!
ここには、緒言(はじめに)、実験方法(材料と方法)、結果と考察がちゃんと書いてあるはずです。ほら、これでもう、4〜5枚は作れますよね?
1.タイトル
2.はじめに
3.実験方法
4.結果と考察
5.まとめ

ええ、とりあえず、要旨をコピペするだけで結構です。中には、方法が数枚になるのもあるかもしれませんね。ここまでくればシメたものです。

次に、結果の内容を見てみましょう。え?データがないので、結論は濁してある?ええ、ええ、そうでしょうとも。でもね、自分でやっている実験ですから、当然、どんなデータを取るつもりかぐらいはわかってますよね?それがわからないなら、実験できるわけないですもんね(笑)。

もちろん、グラフはなくてもいいです。でも、タイトルぐらいは考えられるでしょ?

6.血圧の変動
7.サイトカインの挙動
8.電気泳動の写真
9.ネズミの写真
10.
11.

などなど
ほら、これで、もう大体の構成は出来てきました。データが出るのが楽しみになってきましたねぇ。あとは、エクセルで作ったグラフや、フォトショップで加工した画像を載せればいいだけです。ま、これが大変なんですけどね。
これは、実は、本を編集したりするときにやる、ページ割の応用なんですね。こうやって、入っているつもり〜で、割り振っていくと、「ん〜、ここにちょっとインパクトのあるデータが欲しいなぁ」とか、「この実験プロトコールは、図にしたほうがいいなぁ」とかアイデアが沸いて来ます。「とりあえず配置せよ」とは、全体の流れを構成せよってことなんですね。これはデータがあるなしには関係ないのです。
これをやることによって、あのデータが欲しいなぁ、とか、新しいデータ解析の必要性が出てくるかもしれません。でも、もし、ぎりぎりにやり始めたら・・・。間に合うわけないですね(笑)。
と、いうわけで、まずは、割り振ってみましょう。